18枚目:Yoji『Surrender』
Yoji Biomehanikaのシングル。中古当時は最も大好きだった「don't wake me~」が手に入らず、オークション等で漁ったCDだった。
『I surrender to your love』のサンプリングに絡むいつものyoji。と言いたいが、
発売が10月頃だったからか、冬をイメージするような柔らかい音が流れるので(3:30頃)、聞きやすくてまったりと踊れる。
特に3曲目のリミは1曲目のオリジナルと違って、よりアッパーになっているが、
うねる音が主となっているのが面白い。
そして4曲目はBiomehanika名義となっており、今までの曲調とは全く違っている。
壮大ながらピアノを主としており、より冬を感じる。しかもビートなし。
でもビートをありにすると絶対合わない。失礼だが、こんな曲も作れるんだと思うのと同時にYojiの新たな面が見られた。
○トラックリスト
1 Surrender (Original Mix)
2 Surrender (Virgin Mix)
3 Surrender (Zorastra Remix)
4 Fade To White (Digest Mix)
17枚目:DJ klock『San』
最初、rei harakamiが死んだと聞いたとき、他の人と同じようにありえない、まさかという気持ちがよぎった。『にじぞう』や『remain』や『owari no kisetsu』を聞いて冥福を祈った。
ふと2chをみたらDJ Klockの名前が挙がっていた、前者は病死で、そして後者は自殺らしい、とのことだった。
正直な話、その時(20代)は『DJ』というのはhiphopのイメージが自分の中で強く、
チェケチェケチェケラッチョwwwとしか思っていかなった。
試しに1曲聞いてみるかwwということでyoutubeで聞いたのは……
hiphopではない、なんと繊細な音で物哀しい、でも不思議と体が揺れる、そんな曲との邂逅。
この時を以て自分のhiphopのイメージは粉々に粉砕された。Klockはhiphopの枠には収まっていない。hiphopの曲もある、音をバラバラにし再構築しリズムさえもぶっ壊した曲もあればブレイクビーツに単純な音をのせた曲も……
だから、rei harakamiと同じように冥福を祈った。祈らざるを得ない。素晴らしい音楽を作ったアーティストを。
http://nya-noweb.jugem.jp/?eid=54
ここのブログにKlockを知るアーティストからの言葉がのっている。特にDJ KRUSHの言葉は……今人生が苦しい自分にもなんかくるものがある。
Klockは死んだが、その音楽は残る。お願いだから埋もれずにこのまま残って欲しい。
16枚目:knowone『Knowone CD 003』
Knowoneの日本限定版、最後の3枚目。仕様は前2枚と同じ。
これだけは002に似通っていると思う。ただ、ミニマルテクノでありながら主旋律はより暗く、尖り、硬質となっている。ただただ深海へ沈んでいく感じがある。4曲目とかは一時期寝るときによく聞いていた。002と比べてより音の変化が乏しい。
でも主旋律の音が気に入った人は是非とも沈んでほしい。
○トラックリストは相変わらずUntitled。
15枚目:knowone『Knowone CD 002』
Knowoneの日本限定版。仕様は1枚目(001)に譲る。
001はbvdubの曲調まんまだが、002はむしろミニマルテクノに近いと感じる。主旋律ドラムべース以上!みたいな。主旋律がじわじわと変わる所でノれるかでこのCDの評価が変わると思う。そして主旋律が壮大だったり(5曲目)、きらびやかだったり(6曲目)するので、決してCD全体で同じ感じという飽きは来ない点については保証しよう。
○トラックリストは全てUntitled。
14枚目:knowone『Knowone CD 001』
謎のアーティストKnowoneの日本限定版CD。もともとはLPのみだったが、ディスクユニオン限定でCDとして発売された。CDは計3枚出ている。
謎のアーティストとはいえ、噂ではbvdubとのこと(曲ごとに別のアーティストが参加していることもあるとか)。特にこの1枚目は曲調や展開がまさにbvdubだと思う。
最初は緩やかな音だけが流れ、しばらくするとドラム隊がリズムを整える。
CD001はどう考えてもbvdubとしか思えない。ただ、bvdubよりもドラムがやや激しいようにも思える。
ただ、CD002とCD003は曲調は全く違うので、CD001が合わない人でもチェックしてもらえると幸いだ。
○トラックリストは全てUntitled。
13枚目:竹村延和『Child's View』
1994年のアルバム。生音が多い時代の竹村延和。声も実際に歌っていることが多い。
ラウンジ、ヒップホップ、Jazzなんでもござれで、実際に竹村が好きな方とお話をしたことはないが、『Child's View』とか『こどもと魔法』あたりは好きな人結構多いと思う。これ以降時代を下ると、よりエレクトロニカ、より無機質さを感じる。
さて、上記の通りラウンジだったりヒップホップだと書いたが、なんか聞きやすさというか、柔らかさを感じる。それは子供の声をサンプリングしていたり、ヒップホップならヒップホップだけでなくラウンジやJazzとかと融合している。
例えば『Another Root (Menelik’s Rap mix)』の2:40頃はJazzのリズムとなっている。
個人的には全く邪道だと思わず、むしろ竹村が気になっている子供――常に見る視点が変わっていく――への憧れだったりするのかもしれない。
個人的には2曲目(2人のヴォーカルが気持ち良い)、7曲目(スネアの音にフワフワした音がこれまた気持ち良い)、13曲目(Spiritual Vibesのヴォーカルなし)がおすすめ。
○トラックリスト
1:Phases Of The Moon
2:For Tomorrow (Childlike Mix)
3:Ivory Tower
4:Searching
5:Another Root (Menelik's Rap Mix)
6:Rill Crescent (Monika's Universe Mix)
7:The Future With Hope (Sample And Hold Mix)
8:Time And Space
9:Pastral Waltz
10:Ill At Ease
11:Let My Fish Loose
12:Science Fiction (Menelik's Rap Edit Mix)
13:One Blue Moment (No Talk Remix)
14:Serene
15:The Lake Of Winter
※LP版はさらに曲の追加(新曲『Lunatic Sight』やリミックス版)が行われている。
12枚目:竹村延和『The Quest is a Reward』
竹村延和の1993年作の、最初期のCD。2020年の視点から考えにくいが、Jazz。
Nobukazu Takemura Featuring Spiritual Vibes_The Quest Is A Reward
でも難しいJazzじゃないと感じている。Jazzを下地にしているが、聞きやすい。
いろんな楽器や、軽めのスキャットを入れている為だろうか。
(もしくは音が柔らかい?)
この次に出すアルバムChild's Viewの萌芽がでていると感じる。
(少しラウンジが混じっているといえばいいのだろうか……)
竹村延和のJazzの顔を出している曲はあまりないが、コンピに入っていた『ELM』
とかはさらに名曲と思っている。
1:05からの伸びやかなサックスの音が最高で、曲を追うごとにいろいろな音が表立つのを聞くのも、また乙であると感じている。(サックス→ピアノ→フルート)