13枚目:竹村延和『Child's View』
1994年のアルバム。生音が多い時代の竹村延和。声も実際に歌っていることが多い。
ラウンジ、ヒップホップ、Jazzなんでもござれで、実際に竹村が好きな方とお話をしたことはないが、『Child's View』とか『こどもと魔法』あたりは好きな人結構多いと思う。これ以降時代を下ると、よりエレクトロニカ、より無機質さを感じる。
さて、上記の通りラウンジだったりヒップホップだと書いたが、なんか聞きやすさというか、柔らかさを感じる。それは子供の声をサンプリングしていたり、ヒップホップならヒップホップだけでなくラウンジやJazzとかと融合している。
例えば『Another Root (Menelik’s Rap mix)』の2:40頃はJazzのリズムとなっている。
個人的には全く邪道だと思わず、むしろ竹村が気になっている子供――常に見る視点が変わっていく――への憧れだったりするのかもしれない。
個人的には2曲目(2人のヴォーカルが気持ち良い)、7曲目(スネアの音にフワフワした音がこれまた気持ち良い)、13曲目(Spiritual Vibesのヴォーカルなし)がおすすめ。
○トラックリスト
1:Phases Of The Moon
2:For Tomorrow (Childlike Mix)
3:Ivory Tower
4:Searching
5:Another Root (Menelik's Rap Mix)
6:Rill Crescent (Monika's Universe Mix)
7:The Future With Hope (Sample And Hold Mix)
8:Time And Space
9:Pastral Waltz
10:Ill At Ease
11:Let My Fish Loose
12:Science Fiction (Menelik's Rap Edit Mix)
13:One Blue Moment (No Talk Remix)
14:Serene
15:The Lake Of Winter
※LP版はさらに曲の追加(新曲『Lunatic Sight』やリミックス版)が行われている。